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ぼくらのへんたい/ふみふみこ

ふみふみこの漫画は「さきくさの咲く頃に」や「めめんと森」から影響されて狂ったように読んでいたが、唯一「ぼくらのへんたい」だけは本を積んだまま読んでいなかった。ざっくりとした内容は、境遇や年齢は異なるもののそれぞれ複雑な理由がある3人の「男の娘」たちの関係性がどう変化していくか?という話である。男の体で女の子の心を持ち、男を好きになる者。また男の体で男の心で、女の子として犯されたいもの。など様々である。ふみふみこと言えば男女のこじれた恋愛を描くことを得意としている印象があるが、本作では恋愛をする人物の性と器のねじれが生じた恋と葛藤を描写することが上手くてびっくりした。

 

交響詩エウレカセブン

神アニメだった。それに尽きる。思い返すと2000年代のアニメといえば「創生のアクエリオン」「ガンダムseed」「コードギアス 」「グレンラガン」と言ったように、空前のロボットアニメブームだったような気がする(「ぼくらの」もロボットアニメではあるけどあれは鬱志向が強い)その中でも「交響詩エウレカセブン」の立ち位置がどのようなものであったかというと、「ボーイミーツガール」であった。ロボットは重要なエッセンスとして含みつつも、主題は主人公「レントン・サーストン」と、謎のヒロイン「エウレカ」との恋、そして愛の物語である。これは同年代に放送していた「ガンダムseed」が日曜17時にベッドシーンを垂れ流していたことや、「コードギアス 」1期にてあるヒロインが銃殺されることも踏まえて考えると、よりその立ち位置とファンが求めるエウレカセブン像がはっきりするかと思う。ざっくりとした内容は、『人類は宇宙に旅立ちある惑星に移民したが、そこにはサンゴ礁に似た知的生命体「スカブコーラル」と、そのスカブコーラルから発される粒子のようなもの「トラパー」に覆われていた。人類はトラパーからエネルギーを取り出し生活をしていた。主人公レントン・サーストン14歳は過去に世界を救った英雄の息子であり、自身の境遇や劣等感、また暮らしている街の閉塞感に包まれていたが、ある日ロボットと一緒に空から落ちてきた謎の少女「エウレカ」に出会い恋に落ちる。自分の運命と対峙しながらエウレカを守りつづける全50話。』何回泣いたかわからん。男が泣いていいのは娘が生まれた時、娘が嫁に行く時、エウレカセブン13話、18話、26話、48話、、、、、、、、レントンは14歳の少年に持ち合わせた子供らしさが原因で、エウレカの心を見ているようで見ていなかった。自分の「エウレカが好きで、エウレカに好きになってもらいたい」という気持ちが先行して肝心のエウレカの本心を見ていなかったことに気づく場面とか感動でした。同様に、エウレカもある嫉妬心からレントンの好意を無碍にする自分に気づき、エウレカなりのレントンとの向き合い方とその好意に気づいた場面とか感動でした。そのあと2人が再開する26話「モーニンググローリー」、dvdに焼いて擦り切れるまで見てほしい。あと本作のロボットは粒子「トラパー」の波をサーフボードのような機械を用いて乗って空を飛ぶため、とても映像映えする。2005年放送当時もその戦闘シーンのクオリティは高く評価されていたそうだ。フォルムもかっこいい。

 

交響詩エウレカセブン ポケットに虹がいっぱい(劇場版)

エウレカセブンの映画である。TVシリーズ放送終了後の4年後に制作されたこともあってファンの期待が高まっていたが、見事にその期待を裏切った作品であったそうだ。TVシリーズにてスカブコーラルが知的生命体として別宇宙に移れる、つまりTVシリーズ世界線とは別の世界線に移れることが示唆されており、本作はその設定を利用してTVシリーズとは別の宇宙のレントンエウレカの物語を描いている。前述の通り、エウレカセブンに求められているのはレントンエウレカとの恋模様だが、それはTVシリーズ全50話を通して2人が心を通わせる過程を表したものだった。劇場版では2人は最初から幼なじみという設定に改変されており、最初からエウレカレントンにデレデレな点がファンに不評だったらしい。またTVシリーズレントンが所属している反政府組織「ゲッコーステイト」の頼れる仲間たちも、ある事情によりレントンの敵サイドとして戦うことになるため、TVシリーズで描かれた人物像とかけ離れた発言行動を行う点でファンに不評だった。個人的には「シュタインズゲート」を見た経験から、あらゆる世界線軸におけるパラレルワールドものを楽しめる余裕があったため、また別宇宙のレントンエウレカの物語であると十分楽しめた。

 

交響詩エウレカセブン ハイエボリューション1(劇場版)

2017年公開、「エウレカセブン ハイエボリューション」シリーズ第1作目である。この頃2000年代のロボットアニメが次々と続編を作っていたこともあり、その中のひとつであると記憶している。「ハイエボ1」はTVシリーズにてあまり詳しく描かれていなかった、レントンの父親「アドロック・サーストン」が世界を滅亡させる危機「サマー・オブ・ラブ」をいかに食い止めて英雄になったか、またそこからTVシリーズの総集編として、レントンと「父親」との関わり方をまとめたものである。ただ90分の上映時間のうち新しいアニメ映像が20分ほどでそれ以外は2005年当時のTVアニメの使い回しであったことから、上映当時は不評であった。個人的には2005年当時にあまり詳しく触れられなかった「サマー・オブ・ラブ」と、レントンの父親アドロックの人となりが描かれていて良かった。またただの総集編ではなく、レントンと父親とのつながりを意識して、一部の設定を改変し、その内容に合うようにテレビシリーズの映像をつぎはぎしていた点が評価できる。我々もそうだが、「過去に作った作品をアップグレードしたいが、内容や設定がそのままでは意味がない」という作り手の意識が垣間見える。自分の技術が上がった時、過去に自分が作った作品がとても稚拙で恥ずかしく思えるアレである。だから「ハイエボリューション」なんでしょうね。

 

⑤ANEMONE/交響詩エウレカセブン ハイエボリューション2(劇場版)

2019年公開、「ハイエボ」シリーズ第2弾である。もともとハイエボシリーズは2017〜2019年で毎年1作ずつ公開する予定が、ハイエボ2は2019年公開となった。ちなみにハイエボ3(完結編)は2021年公開で完全新作らしいので2021年が楽しみだ。本作ではTVシリーズにて登場した敵側のヒロイン「アネモネ」に焦点が置かれている。TVシリーズにおける少女アネモネレントンエウレカの前に立ちはだかる謎の敵ロボットの操縦者であるが、本作ではまた別の世界線におけるアネモネの物語である。アネモネTVシリーズにて残酷でトチ狂った性格であったが、アネモネの恋愛フラグを回収した48話「バレエメカニック」とその際のアネモネが好評であったことから、本作ではただの14歳の少女としての素直なアネモネが描かれている。本作のアネモネが暮らす東京では、謎のサンゴ礁に似た生命体「エウレカセブン」によって首都が占拠されている。人間たちは「エウレカセブン」から発せられる波長と人間の波長を同期させる技術を用いて「エウレカセブン」の意識内に部隊を送り込むことで対抗していたが、その作戦が失敗に終わり廃棄されていた。人類はそこから明確な対抗手段がなく、神風特攻を繰り返すことでかろうじて「エウレカセブン」の侵攻を食い止めていた。アネモネは廃棄された作戦における最後の適合者である。エウレカセブン内に意識を送り込んだ際に、別世界のアネモネ(TVシリーズにおけるアネモネ)にダイブでき、その際に戦っているエウレカ(TVシリーズ)を倒すことで現実世界の「エウレカセブン」を攻撃できる、と言ったような内容である。設定がややこしいのでwiki参照である。TVシリーズでは敵同士であったアネモネエウレカとの交流や、エウレカと同性同年代の人物との交流、そしてなんと言っても素直で可愛らしいアネモネが見られる点も好印象だった。ストーリー自体もなかなか良く、最後のバトルシーンでやくしまるえつこ砂原良徳が作った曲が流れた時はビビった。そもそも「交響詩編」とうたってるだけあって、TVシリーズではsupercarの「storywriter」(2002年発売「HIGHVISION」収録)が起用されていたり、BGMが秀逸であったことか当時評価されていた点でもある。監督も当時のサブカルチャーを牽引するような作品に仕上げたかったそうだ。TVシリーズにて主人公レントンが所属する反政府組織「ゲッコーステイト」も、言ってしまえば若者のカウンターカルチャーのメタファーとしても取れる。

 

らんま1/2

高橋留美子の作品はめぞん一刻しか読んだことは無いが、らんま1/2はそこからギャグ要素を深めたことでより少年誌らしいドタバタ恋愛コメディに纏まっていると感じる。めぞん一刻にて描かれていたいじわるな隣人たちは、本作では一癖も二癖もある迷惑な仲間たちに置き換えられ、時に問題を起こしたり時に助け合いをしていく点が物語を支えている。シャンプーちゃんに嫁に来てほしい。